振り向くとニノ根の上を大きな黒いクジラの背中が移動中

ナズマドが静か。

クジラ狙いで行きましたが、今回も海から上がってきて振り向いたらニノ根の先あたりを大きな黒いクジラの背中が移動中。

しかも大越のあたりにも大きな背中を出して別のペアが移動中・・・

この光景以前に見たような・・・先月とまるでデジャヴです。

あと1時間遅く入ればニノ根の上をクジラが通過するのをドンピシャで見れたかも。

何もかもがカモカモカモ・・・・・

<気温:15℃ 水温:20.4℃ 透明度:20m>

ミドリイシサンゴの隙間に隠れているカエルウオ
まつ毛が可愛いカエルウオ
サンゴの穴に住んでいるニシキカンザシヤドカリ
ミラーボールの目が素敵なニシキカンザシヤドカリ

クビナシアケウスの目が小さすぎてすごい分かりにくい

昨日は台風のような荒れ方だった海が収まらずに潜れなかったけど、今日は何とか、何とか、何とか潜れるまでになりました。

見た目の海よりも水中のウネリはまだ強く、一箇所にじっとするには体が右左に振られて大変だったけど移動はスクーターでスイスイ楽ちんなのでウネリは気にならず。

こんな春の日もありますな。

根の亀裂にクビナシアケウスを発見。

ん??カニじゃなくコケムシか??

クビナシアケウスかと思ったらジュズツナギコケムシやナギサコケムシだったりしたことがよくあります。

クビナシアケウスは目が小さすぎてどれが目なのかとても分かりにくい。

今回もコケムシの塊の中から小さなカニの目を探します。

あったぁ〜!

このフサフサはコケムシじゃなくてクビナシアケウスだ。

ライト当ててたら少し動いたのでやっぱりカニが^^

<気温:8℃ 水温:20℃ 透明度:15m>

コケムシの仲間を体に着けて擬態しているクビナシアケウス
クビナシアケウスの目はどこでしょう?
目の周りの光るブルーのラインが綺麗なアマミスズメダイの幼魚
ウネリに揺れながらのアマミスズメダイの幼魚
岩の亀裂に逆さまになっているフリソデエビ
ご飯持っていないフリソデエビ

冬場に幼魚を見ることが増えているように感じます

ここ数年、冷水塊が寄ってくることがほとんどなくなったなぁ。

おかげで冬でも色々と幼魚を見られることが増えているように感じます。

寒さで弱らないので生き残る数も増えるということでしょうか・・・

水温の変化で生き物の数が調整されている面があるとすれば、この先今までと違う変化が現れてくんでしょうね。

海の中が賑やかになることはいいことですが、自然界の中でそれがいいのかどうか分かりません。

でも結局は自然の世界はいつだって「なるようになる」世界です。

あるものを受け入れていきましょう。

岩場に隠れているレンテンヤッコの幼魚
冬でもレンテンヤッコのチビちゃん

<気温:00℃ 水温:00℃ 透明度:00m>

ムラサキハナヅタを見ると探すセンジュミノウミウシ

雨の多い2月ですこと・・・

でもちゃんと一便は到着してよかったな。

先日から使い始めた耳カバーだけど、色々な使い方を失敗も繰り返しながらやっていくうちに段々と水が入らない本来の商品のスペックを維持できるようになりました。

鼓膜が濡れないダイビングがあたりまえになってきました。

以前ほど大量には発生していないですが、ムラサキハナヅタのサンゴの横を通る時には必ずいるかどうか探すウミウシがいます。

そのウミウシはセンジュミノウミウシ。

地味ですよ、かなり。

ミノの数が多く、ふっくらしています。

あまりにふっくらしすぎているので、住んでいるサンゴのポリプにはあまり似ていません。

擬態しているつもりはないのかもしれませんがポリプの触手の太さが太すぎてウミウシが目立ってしまいます。

返って大量のセンジュミノウミウシだけで集まっている方がサンゴのポリプの集合体に見えて擬態できてるかも。

この先の進化でサンゴに似せてウミウシのミノが細くなっていくことってあるのだろうか・・・

<気温:14℃ 水温:20℃ 透明度:30m>

ムラサキハナヅタの中で擬態しているセンジュミノウミウシ
擬態しているけど、ミノが太すぎて目立ってしまう
大きな真っ赤なオオイソバナを観察するダイバー
オオイソバナの中を観察
ハタゴイソギンチャクの横にいるイソギンチャクモエビ
イソギンチャクモエビ

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「動かないけど動物」たちは本当に動物なんだと実感するには

魚たちには顔があり口がついているのが容易に分かりますが、水底の「動かないけど動物」たちにだってちゃんと口があります。

植物とは違うので何か食べないと生きてはいけません。

サンゴやイソギンチャクを含めて水底にいる生き物たちが食事をするときの口ってどこなんだろう?

僕らが潜っている昼の時間は彼らは寝ていることが多いので、ほとんど食事シーンを見ることは叶いません。

ナイトダイビングでは昼間寝ているサンゴたちが触手を伸ばしてプランクトンを捕まえて食事をしているシーンを見かけることがあります。

わぁぁ本当に食べてるぅ!って観察するのは楽しいですよ。

「動かないけど動物」たちが動物だって実感するには沢山のポリプが食事をしている風景を見るのが一番いいかも。

水底に手をつくときにちょっと気にして、彼らの口の上に手をつかないようにしてあげるとダイバーも生き物も両方ハッピー。

水底の生き物たちに愛を!

真っ白な向日葵の花のようなキクメハナガササンゴ
キクメハナガササンゴ
菊の模様に似ているのでサンゴの仲間のキクメイシ
キクメイシサンゴ
まだ小さなナガレハナサンゴ
育ち始めたナガレハナサンゴ

予報に反して日射しが出てくれて明るい海でカメ三昧

天気予報では雨がそれなりに降る予報でしたので覚悟はしていましたが、それに反して海辺にいるときは日が射してきて水中も明るくてよかったな。

アオウミガメもたくさんウロウロしていて、ご飯を食べているところもしっかり見ることができました。

水中は思いのほかウネリが残っていましたが、透明度は高くてどこまでもよく見えて気持ちよかったな。

<気温:15℃ 水温:20℃ 透明度:25m>

ダイバーの目の前で海藻を食べているアオウミガメ
たくさん観察させてくれたカメ
ダイバーの前に群れているオキザヨリ
たくさんのオキザヨリの向こうにアオウミガメがいるよ!
ダイバーの目の前で海藻を食べているアオウミガメ
近くで食事シーンも見れました

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金色を引き立たせるボディの青や紺色の光っている部分に宇宙を感じる

今までも見かけなかった訳ではないのですが、なんだか見かける個体が増えているような気がしているシャコ貝の仲間。

色のバリエーションもありとってもキレイです。

ダイバーたちの通り道に住んでいるのでいつも引っ込み加減で、十分に伸びきった綺麗な外套膜を見られる時は引っ込まれないようにシゲシゲと観察です。

ストロボが光るだけでビクッと縮まるところはちょっと可愛らしい。

撮った写真をドアップにしてみると肉眼ではよくわからなかった色が出てくるので楽しいです。

金色がいいなぁ、伝統工芸品とか金継ぎとかをイメージしちゃう。

その金色を引き立たせるボディの青や紺色の光っている部分は宇宙だ!

金色や光る緑色が鮮やかな色と模様のシャコ貝
なんて素敵な色でしょう
金色や光る緑色が鮮やかな色と模様のシャコ貝
金色が引き立つ青系の深みのある外套膜

ヒトエカンザシも色が豊富でみんな綺麗な羽を持っています

サンゴの隙間に集団で住んでいるイバラカンザシも色の種類がとても多くてデザイン的に素晴らしいですね。

その綺麗さから本体がニョロニョロの細長いあの釣り餌のゴカイの仲間とは想像できません。

ボディはどうであれ、表面の見えている部分が綺麗ならそれでいいじゃないか!

ということで数は少ないですが、岩陰のヘコミなどにはイバラカンザシの仲間のヒトエカンザシも生活しています。

こちらは特に鳥が羽を拡げたような形をしていてかっこいいです。

写真を撮ろうかな、とカメラを構えたその少しの動作だけで引っ込んでしまうシャシな生き物。

コンデジの顕微鏡モードでドアップで撮らせてくれるかチャレンジしてみてね。

鳥の羽のような黄色が鮮やかなヒトエカンザシ
鳥の羽のようなヒトエカンザシ

今年の冬はナズマドに潜れる日が多いような気がします

今年の冬はナズマドに潜れる日が多いような気がします。

こんなことを毎年言っているような気もします。

これも温暖化と関係があるのでしょうか??

北東の風が強いので、東海汽船も八重根に入ってきました。

もちろんナズマドも水中ではしっかりクジラの声が聞こえてきます。

他のポイントに比べてダントツに水中クジラのチャンスがあるので気を散らさずに根待ちです。

決して「寝待ち」してはいけません!

目を皿のように、スーツ越の皮膚に神経を集中して・・・・・

買わなければ宝くじが当たらないように、入らないとクジラは見れない・・・

今日はこの辺で勘弁してやるか! また来るゼ・・・

<気温:16℃ 水温:20℃ 透明度:25m>

八重根に回ってきた東海汽船の橘丸
八重根に入ってきました。
回遊してくる立派なイシフエダイ
立派なイシフエダイに目を奪われてはいけません!
岩陰に隠れている可愛いキンギョハナダイの幼魚
キンギョのチビちゃんに視線を移してはいけません!
迷路のようなタテジマキンチャクダイの幼魚の模様
タテキンの模様に目を回している場合ではありません!

クロダンゴイボウミウシの近くに可愛らしいクロダンゴ

陸上の風はそれほど強くないけれど、空気が冷たいので海から上がって器材を片付けるまではグローブもフードも脱がないのがいいですよ。

そして水に飛び込んだ方が断然温かい^^

飛び込んですぐにグローブの中とかがジワァって温かい水が沁みてきます。

真冬のいいところは水中にいる方が寒くないってことかな^^

今日見たクロダンゴイボウミウシは大きさが立派です。

コロコロのイボもたくさん付いています。

そのウミウシから少し離れた場所に・・・ムムムッ

同じ柄の小さな玉が転がっていました。

どうやら立派なクロダンゴイボウミウシから剥がれたもののようです。

ヒトデと違って、この剥がれたコロコロから新しくウミウシにはなりません。

生き物の生活の仕方もいろいろですね。

<気温:13℃ 水温:19℃ 透明度:25m>

コロコロした黒い玉で体を覆っているクロダンゴイボウミウシ
立派な大きさのクロダンゴイボウミウシ
クロダンゴイボウミウシの剥がれ落ちた背中の丸い突起
少し離れた場所に転がっていました
背中に貝を背負っているコンシボリガイ
まだ小さなコンシボリガイ
背中に貝を背負ってポチ目も可愛いミスガイ
ポチ目が可愛らしいミスガイ
イワヅタの房と同じ大きさの小さなモザイクウミウシ
モザイクウミウシも小さかったな

最近見かけるようになった金属プレートのついたアオウミガメ

八重根にはたくさんアオウミガメが住んでいます。

自分の寝る場所も決めてみんなで仲良く生活しています。

そこに最近になって金属プレートをつけたアオウミガメを見かけるようになりました。

今まで気がつかなかったとうことはないと思います。

カメは大好きなので見飽きることもなくいつも近くで観察しているし、釣り糸が絡んでいるとか小さなキズがあるとかも確認していますから、あんなに目立つプレートつけていたら見落とすわけがありません。

で、その子は色々場所を変えながらもそう広くない範囲をうろうろしています。

金属プレートには「JP50075」という番号が読み取れます。

これを検索したら日本ウミガメ協議会というサイトが出てきました。

その会に写真添付してメールを出してみたのですが、返事がありません。

活動しているのだろうか・・・

何らかの調査・研究に番号つけて管理しているのだろうから一助になるといいのだけれど。

八重根の水中で見かけたJP50075のタグのついたアオウミガメ
JP50075のタグのついたアオウミガメ

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クジラはね、気を抜いている時にやってくる

八重根ではザトウクジラに水中で遭遇するチャンスはとても少ないです。

それでも水中では爆音で鳴いていたり、静かにハミングしていたり、毎回ソングは聞こえてきます。

ダイビングの前後でも水面から噴き上がるブローや黒くて大きな背中、立派な尻尾を見ることができます。

でもそれはちょっと離れた距離のクジラです。

でも今日はそれほど水中で大きなソングは聞こえてこなかったけど、海から上がったら防波堤のすぐ先に黒い背中が・・・

しばらく浮いていたかと思ったらブシューってブローが上がりびっくりです。

こんな近くに浮いてるなんて(>_<)

こりゃ少しでも沖に出ていたらバッチリ見えてたぞ!

そうです、クジラは気を抜いている時にやってくるものなんです。

<気温:13℃ 水温:20℃ 透明度:25m>

防波堤のすぐ目の前で背中を出しているザトウクジラ
こんな近くで背中を出していました
エスカを出して狩をしているクマドリカエルアンコウ
エスカを出して狩をしている最中でした
コケムシに尻尾を絡ませているハチジョウタツ
頭のツノと背中の羽がかっこいい
岩の隙間から身を乗り出しているロボコンエビ(アナモリチュウコシオリエビ)
ロボコンどこにいるかわかりますか?
岩の隙間から身を乗り出しているロボコンエビ(アナモリチュウコシオリエビ)
キラキラの爪がかわいいロボコン

海藻のオオバロニアを包み込むイタボヤは成長スピード早いのかなぁ

ガイドなしの調査ダイビングをしていると、本来自分の好きなものに目が止まりついついそこに長居してしまいます。

彼らを心置きなく観察している時はとてもいい脳波が出ているように感じます。

レギュレーターの中にはヨダレも出てるのかな・・・

水面を見上げながら綺麗な金属チックな排気の泡とダースベーダーの呼吸音を聞きながら、今この水中世界にいられる幸せを噛み締めたりもして^^

そしておもむろに岩場の表面に住んでいる「動かないけど動物」たちを愛でるのです。

ホヤやコケムシやヒドロ虫の色やデザインに「うぉーいいねぇ」と一人でモゴモゴ息を荒げたりして。

キレイなぷっくりした海藻のオオバロニアを包むように生活している黄色のイタボヤを見ながら、どんな形状にも広がる柔軟な生活形態と、バロニアにちゃんと光合成ができる表面を残していて優しいなぁなんて勝手に感心してました。

ダイビング中に泳いでいれば必ず目に入る動いている生き物とは違って、自分から観察しないと視界に入らない目立たない存在の水底の生き物をこれからもずっと愛でていきます。

<気温:13℃ 水温:20℃ 透明度:25m>

海藻のオオバロニアを包んで育っているイタボヤの仲間
オオバロニアを優しく包んでいます
鮮やかなオレンジ色の小さなヒトデ
大きさ5ミリ、これで大人か?アミメジュズベリのちびちゃんか?
歌舞伎の見栄を切るポーズをしているキンチャクガニ
歌舞伎の見栄を切るポーズにいつも見えてしまう
サンゴヤドカリのようにツブツブの目をした綺麗なヤドカリ
サンゴヤドカリ系かな?あなたは誰になるの??

今シーズン見納めの最後のウチワザメかしら

今年も何匹か姿を見せてくれたウチワザメたち。

一年のうちで観察できるのは、水温が下がってきた頃から冬場の2・3ヶ月くらいしかありません。

海の中の季節を教えてくれるとても大好きな生き物です。

今日も八重根の沖の砂の上を探していたら、一匹だけ砂に埋もれて休んでいるウチワザメが見えました。

パカパカと上に向いているエラから呼吸している姿はとても可愛らしい。

これが今シーズンの見納めになるのかなぁ。

もうお腹も大きくないのでお母さんウチワザメではなさそう。

新しく産まれたチビウチワザメだろうか・・・

これから時間をかけてまた沖の深場に帰っていくんですね。

そしてまた12月頃に戻ってくるのを待ってるよぉという気持ちをテレパシーで送りました^^

<気温:15℃ 水温:21℃ 透明度:25m>

砂に埋もれて呼吸しているウチワザメ
もうすぐ沖に帰って行くウチワザ
カイメンを覗いてみると中のエビと目が合うかもよ
カイメンを覗いてみると中のエビと目が合うかもよ
カイメンの中に住んでいるカイメンカカウレエビ
いました。カイメンカクレエビ

冬もピークですが、たまにはナズマドに入れるベタナギがやってきます

1月も終わりますね。

なんと一ヶ月の早いこと・・・

このままではあっという間にゴールデンウィークですね。

先日まで東海汽船が三日続けて欠航するような荒れっぷりでしたけど、その後には穏やかな海がやってきます。

今月もなんだかんだナズマドに4回くらいは入れたのではないでしょうか。

流石に2月になるともう少し確率は下がってくるでしょうが、年々の温暖化で穏やかな日が増えるかもしれませんね。

毎年同じような「例年らしさ」がなくなって久しいですが、これから益々「例年」から外れた気象サイクルになるんだろうなぁ・・・

ネジレカラマツの上で上手に擬態しているムチカラマツエビ
擬態が上手なムチカラマツエビ
触角のグラデーションが綺麗なキカモヨウウミウシ
触角のブラシもいいですが、色のグラデーションが特に好き(ネギみたい)
青と黄色の色分けが綺麗なスミレヤッコ
カラーリングが綺麗なスミレヤッコ
ミゾレウミウシのゴージャスな冠のような二次鰓
鰓が冠みたいでゴージャスなミゾレウミウシ